ポーラスター矯正歯科・小児歯科たまプラーザ|上唇小帯の付着異常

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2021/08/21

上唇小帯の付着異常と言われた

上唇小帯の付着異常

ホワイト歯列矯正クリニック・たまプラーザ 院長の志賀です。

今回は上唇小帯の付着異常についてお話しいたします。
1歳6ヶ月児健診3歳児健診の時に指摘された方も多いと思います。

 


 

上唇小帯ってどこ?
上の真ん中の歯の上にあるスジみたいなもの、下図の黄色で囲った部分のことです。

基本的には誰にでもありますので、ご自身のお口の中を確認してみてください。
この“上唇小帯”というスジが太すぎたりしたり長すぎたりすると健診時に“上唇小帯付着異常”と言われることがあります。

 


 

太すぎたり長すぎたりするといけないの?
生活に支障がないことがほとんどですのでご安心下さい。
しかし、子どもの歯(乳歯)から大人の歯(永久歯)に生え替わる時期に若干困ることがあります。

上の前歯が生え替わる時、中切歯(前歯の真ん中の永久歯)は下図の様に八の字に出てきて真ん中に隙間が開いている状態になります。

上の前歯に隙間があると「歯並びが悪い」と思ってしまいますが、これは成長過程の一部です。
しばらくすると隣の側切歯(中切歯の隣の永久歯)が出てきて、それに押されて隙間が閉じます。
最初は隙間があるけれど、それが閉じることで正しい歯並びになるのです。
みにくいアヒルが美しい白鳥になる童話と同じですね。
そのためこの交換期は
ugly duckling stage(アグリーダッキングステージ)=みにくいアヒルの子の時代
と呼ばれています。

問題は、上図の赤い矢印の間に太すぎる上唇小帯が存在することで起きます。
八の字に生えている中切歯を、その後生えてくる側切歯がいくら押しても、上唇小帯が邪魔をして隙間を閉じることができなくなるのです。

開いたドアの隙間に足を置いた事を想像してください。
その時にドアは閉まりますか?
よほどの事がない限り閉まりませんよね。
その足を上唇小帯だと思ってください。
 



邪魔をしている上唇小帯はいつ頃除去すれば良い?
この処置をする際には歯科の麻酔(注射)を行いますので、お子さんにとっては恐怖の対象でしかありません。
そのため「永久歯が出てくる7才頃に切除しましょう」とお伝えしています。
それでも恐怖心が強いお子さんには、8歳頃(側切歯が出てくる時期)、それでも場合は9歳〜11歳頃(犬歯が出てくる時期)へとずらします。
犬歯が出てくる時期まで待っても問題はありませんが、なるべくなら7才頃に切除した方が良いと思います。

小児歯科について

 


 

切除したのに閉じない
上唇小帯を切除したにも関わらず前歯の隙間が閉じてこない場合は以下のような原因などが考えられます。
・余分な歯が骨の中に埋まっている(正中埋伏過剰歯)
・舌を出す、指しゃぶりをするなどの癖がある
・生まれつき上の側切歯がない(上顎側切歯の先天性欠如)
・上の即切歯の形態異常(矮小歯・円錐歯)
・上の側切歯の位置異常(上顎中切歯の著しい唇側転位あるいは上顎側切歯の口蓋側転位)

上唇小帯の影響ではない隙間が生じている場合は、歯列矯正で隙間を閉じる方法があります。
上唇小帯の状態、切除やタイミング、また矯正の必要性については、かかりつけの歯科医院で相談してみましょう。

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